March 10, 2012　　　　　　　　　　　　　＜Vol. 1＞ -------------------------------------------------------------------- ◆◆　　Global Small Business Today ◆◆　　グローバル・ビジネス・トゥデイ　 ◆◆　　〜企業の国際化を加速する〜 ◆◆　　発行責任者　 原田　純(日本経営士協会会員） -------------------------------------------------------------------- こんにちは！ 新浜翻訳経営研究所の原田です。 このメールマガジンは、翻訳を含め中小企業の国際化を支援する目的で発行するものです。 現在日本を含め先進国は、経済その他のシステムの不具合で、良い状態にありませんが、これは資本主義の疲弊等のためではなく、日本の資本主義の運営の仕方が悪いという主張があります。そうであれば救いはあるわけですので、そうであって欲しいと願っています。 そう願うと同時に、まず自分自身から変わらなければいけない、と強く感じます。欲しがりません勝つまでは、ではなくて、今までのやり方が通用しなくなっているのなら、変える必要があり、それには自分自身から変わらなければなりません。 日本は国家も年金も福祉も変わらなければなりません。これまでのように続けていけないからです。 これからいろいろな面で変わり、元気にならなければなりません。必ず元気になれると思います。微力ながらそのお手伝いをしていきたいのです。 抽象的な話になりました。 さまざまな面で万物流転ということを感じさせられる今日この頃です。 それでは早速今月の記事に入りましょう。 【１】翻訳編　 今月のテーマ：ビジネス英語 前回は産業翻訳について書きましたが、多くの方にとってあまりなじみのない言葉だったようです。ちなみに対となる言葉は文芸翻訳だそうです。 今回は同じような言葉ですが、企業で活躍されている皆さんには親しみのあると思われるビジネス英語の習得について述べてみたいと思います。 わたくしが社会に出た数十年前は、英語が外国語の筆頭でした。中国語と英語が同じように重要な時代が来るとは想像できませんでした。 わたくしは現場や現地で英語を習得し、資格取得を怠ったので、資格についてコメントできる立場にありませんが、語学の資格を取るのは特に仕事で使う方には、具体的な目標となるので上達を早めるのではないでしょうか。 英検とか、TOEICとか、何を勉強したらよいのか提示してくれているので、勉強しやすいでしょう。 話はそれますが、英語について語られるとき、日本の教育では中学高校で6年以上勉強するのに、英語が使えるようにならないのでおかしい、という議論があります。 確かにそういう面もありますが、わたくしはあえて「英語が使えるようになっていないというのは本当でしょうか」と問いかけたいのです。 と言うのは、わたくしがこれまで一緒に仕事をしてきた仲間は、最初は「英語などとてもとても」と言っていても、大半はすぐに使えるようになったからであり、中学高校の英語が生きていると思うことが何度もあったらからです。 何かマジックがあったわけではありません。使う環境にいて、謙虚に勉強をすれば、誰でも英語で仕事をするのは可能です。 さて、英語は、中学英語で十分ともいわれますが、勉強ということになると、中学時代の教科書を持っている人はあまりいません。では、どうしたらよいでしょうか。 大人の勉強方としてお奨めなのはメルマガで気に入るものを探して購読したり、NHKのテレビ・ラジオの講座を受講したりすることです。これは比較的安上がりです。 また、今ではインターネットで世界中の新聞を読むこともできます。 こうした勉強法は、英語に慣れることができるのが特徴です。わたくしが若い頃には想像もつかないことでした。 ちなみにわたくしは、USA TODAY　と　Los Angeles Times　に時間があると眼を通しています。紙の新聞とは感触が違いますが、無料でフルの記事を読めるのがうれしいですね。 LA Times　は実際に滞在していたときに購読していましたので、親しみがあります。記事の中に知っている地名を見つけるとうれしいです。 USA TODAYはアメリカ発の全国紙ということで80年代に浸透したものです。こちらはゴシップ新聞と悪口を言う人がいたぐらいに、平素な内容を、平素な英語で書いていて、文も短く読みやすいと思います。 タイトルだけでも良いので、読んでみてください。続ければ必ず違いが現れます。 【２】国際化編　 今月のテーマ： 国際化の段階：輸出及び直接投資 中小企業の国際化について、今回は国際化の段階をお話しします。 国際化はいくつかの段階には分けることができます。 段階により、国内の自分の会社にいて行うことから、自分が相手の国に出て行って事業を行うという海外進出をイメージしてください。 １．輸出 輸出には直接輸出と間接輸出があります。 間接輸出とは、国内の商社や卸売業者、輸出代理店等を通じて行う輸出のことです。 直接輸出とは、皆さんが他社の助けを借りずに、自社の名義で行う輸出のことです。 ２．業務提携 生産委託・共同生産、販売代理店による生産・販売の協力体制のことです。 ３．直接投資 企業が出資して海外に法人を設立したり、海外現地法人に資本参加をすることです。 単なる売り買いから、資本の投資へと変わっていくことがお分かりいただけると思います。 詳しく説明していきます。 間接輸出は、商社を通して行う輸出です。ご自分の会社の部品を日本国内の別のメーカーに収め、それが輸出されるという例も、この分類では間接輸出に入ります。後者の場合、輸出という感覚はあまりないでしょう。 それがさまざまな理由によりご自身で輸出をしなければならくなることがあります。それで自社の名義で通関手続きを行うようになります。 それが外国為替が円高となり、国内生産では太刀打ちできなくなると、海外の企業に生産を委託する必要が出てきます。相手先を探し、選択し、業務提携をすることになります。 業務提携にはこうした生産の提携に加え、販売の提携があります。 さらに出資して海外に法人を設立するということになりますと、自社にある程度の規模に加え、財力と人材が必要になってきます。 以上輸出企業を想定して説明いたしました。 ご自分の会社がどの段階にいるのか、を考えてみてください。 次に、どの段階を当面の目標とするのか、を考えてください。 これが新たな国際化戦略のスタートとなります。 なお、国外からの事業機会を取り込むには、上記国際化で述べたことがすぐ頭に浮かぶと思いますが、実際は国際化を行わなくても、国内にいながら、事業機会を取り込むことができるのです。 その一例が輸入です。 以前から中小企業は輸入を行ってきました。国内にメーカーのない製品や、国内メーカーの製品とは一味違ったものを輸入するのです。 また、観光などで来日した外国人に財・サービスを販売・提供することや、外国人人材を活用すること、外資系企業や外国企業とかかわりを持つことなども、機会の取り込みになります。 外国・外国人という切り口で周りを見回してみると、ビジネスチャンスは意外に多いものです。 このように、国際化という言葉を拡大解釈すると、さまざまな機会があるということをご理解いただけたでしょうか。 《お詫び》 石川直人さんの　グラフィックデザイン　コーナー　は、都合により今月はお休みをいただきます。ご理解のほどよろしくお願いします。 【３】編集後記 創刊１号なので、張り切ってしまい、大分長くなってしまいました。その分情報も多く入っているはずなので、ご容赦下さい。 創刊2号からは長さも考えて、さらに読みやすくしたいと思います。 ◎日本経営士協会に入会しました。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 私事ですが、このたび日本経営士協会に入会いたしました。 今後は経営コンサルタントとしての自覚を持って、何ごとも対処して参ります。よろしくお願いします。 一口に経営コンサルタントと言ってもその範囲は広いですが、わたくしは今後も「国際化」をキーワードに皆様のお役に立ちたいと考えております。 ◎中国語翻訳に対応いたしました。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 国際化に関連しますが、中国語圏の翻訳者と契約いたしました。中国語の翻訳を通じ、中国語圏とのビジネスのお手伝いができそうです。ご期待下さい。 本メルマガについてのご質問、ご感想、お問合せはこちらまで E-mail: harada_niihama@yahoo.co.jp MOBILE: 080-4349-7141 （電話をとれないこともありますのでその時はご容赦下さい。） ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 発行　　新浜翻訳経営研究所 　 文責　　原田　純 　日本経営士協会会員（登録番号42176) まぐまぐID　0001402050 〒272-0136　千葉県市川市新浜1-6-1 Tel/Fax：　047-399-7141 http://harada-niihama.la.coocan.jp/niihama_top.htm copyright(c)2012 All right Jun Harada　All rights reserved. 掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ February 10, 2012　　　　　　　　　　　　＜Vol. 0＞ ----------------------------------------------------- ◆◆　　Global Small Business Today ◆◆　　グローバル・ビジネス・トゥデイ　 ◆◆　　〜企業の国際化を加速する〜 ◆◆　　発行責任者　原田　純 ----------------------------------------------------- こんにちは！ 新浜翻訳経営研究所の原田です。 このメールマガジンは、翻訳ほか中小企業の国際化を支援する目的で発行するもの です。 早いもので、今年ももう2月になりました。 比較的暖かい千葉でもまだまだ寒い日が続いておりますが、皆さまお元気でお過ごし のことと思います。 今回は創刊準備号ということで、本メルマガが創刊に至った背景を中心とした内容に なっています。 それでは早速今月の記事に入りましょう。 【１】翻訳編　今月のテーマ：産業翻訳の使命とは わたくし自身は企業内の（言わばパートタイム）翻訳者として30年以上を過ごして きました。 パートタイムとしたのは、他の業務も行いながらの翻訳だったからです。ある時はフ ルタイムのように時間を使っていたこともありますし、ある時は営業担当としてやむ を得ず時間外に翻訳を行っていたこともあります。 見本市の会場などで上司の通訳をしてまわったことや、来賓の接待に同行し双方の通 訳をしていて高価な食事にまったく手をつけることができなかったこともあります。 現在は独立した（産業）翻訳者となって、仕事を受けていますが、自分自身の経験か ら申しますと、貿易が本業である企業様以外では、企業規模が小さくなればなるほど、 国際化（貿易など）の必要性は感じながら、その基本である翻訳がうまく行っていな いことが多いようです。 そうした企業様に何らかのお役に立てるよう翻訳について書こうというのが、このコ ーナーです。 産業翻訳は、輸出入に関わらず、Eメールでのやり取りは受発注、支払条件、出荷、 クレームなど内容が多岐にわたり、さらに取扱説明書やサービスマニュアルなど多岐 にわたります。ホームページへの掲載やプレゼンテーション、プレスリリースなど関 係する業務は数え切れません。 留学経験があったり、英語の資格を持っていたりする若い方を社員に採用することは 可能ですが、そうしたことが翻訳の技量と一致しないことは知られていません。 日本語の力の欠如、実務経験が不足しているのがその原因です。 自分の場合を考えると、会社も自分も若かったので、英語も含め自分と会社がいっし ょに成長できたため、問題はあったかもしれませんが、大問題にならなかったのだと 思います。幸運でした。 産業翻訳の使命は、英語を母国語としないわたくしたちが、外国の企業と売買を成立 させて、いわゆるWIN−WINの関係を作っていく手段なのです。したがって言葉も大 切ですし、相手の考え方や商習慣を理解するというやそれ以外の要素も非常に重要な のです。 ここでは社内で翻訳したり、外部の翻訳者を起用して翻訳したりするときに参考にで きるような内容を主に取り上げようと思います。 自社に海外部門があり、ある程度経験のある社員がいらっしゃる企業様は、すでに一 歩踏み出しているわけなので、そうした社員様の参考にしていただければ幸いです。 【２】国際化編　今月のテーマ： なぜ今「国際化」なのか 21世紀になり世の中の変化の速度も一段と速くなっています。 バブル崩壊後の日本の経済は失われた10年と呼ばれていましたが、低迷は続き、最 近では失われた20年であったという人もいます。 リーマンショックの影響から立ち直りかけていたときに発生した東日本大震災、タイ の洪水などにより、日本経済の回復は一段と遅れ、円高が重なり多くの企業様は厳し い状況に置かれています。 そうした中、日本の経済の屋台骨を支えている日本の中小企業、特にメーカーは、今 後国際化が必要です。この場合、生産拠点としてだけでなく、販売先あるいは輸入先 として海外を視野に入れるということを意味しています。 2011年度版中小企業白書（中小企業庁）では、国外からの事業機会の取り込みとして 国際化をあげています。これは中小企業庁のホームページでダウンロードできるもの ですが、そのポイントとなる箇所をいくつか紹介させていただきます。引用が長くな りますが、ご了承下さい。また、興味のある方は是非上記を直接ご覧ください。 「（前略）中長期的には、国内需要の大幅な増加は見込むことは困難であるため、今 後成長が見込まれる国外からの事業機会を取り込んでいくことが必要である。（中略） 国外でシェアを確保できている中小企業に共通する強みは、アジア、欧米ともに、顧 客対応とブランド力である。(中略）まだ国際化に取り組んでいない中小企業でも、 国外から輸入を行うこと、外国企業や外資系企業や外国企業と関わりを持つこと、外 国人観光客に財・サービスを販売・提供することなどにより、国内にいながら事業機 会を取り込むことも可能である。」 と述べられています。 ここでは、中小企業の広義の国際化について、自分自身の経験をもとに、具体的に考 えていきたいと思います。 メーカーでの勤務が長かったため、メーカーよりの内容が多くなりますが、ご了承下 さい。それでもサービス業ほかの皆様の参考になると思います。 多くの方々のお役に立てれば幸いです。 【３】グラフィックデザイン編 今月のテーマ：企業戦略としてのグラフィックデザ イン 翻訳と国際化を結ぶキーワードは「コミュニケーション」です。 そしてまたこのふたつとデザインを結ぶキーワードも「コミュニケーション」です。 1990年代まで、日本の製品は「安くて品質が良い」ということで売れてきました。 最近の為替レートの動きを見てみますと、少なくとも「安くて」という言葉はまった く使えないところにまで、円高になっています。 また「品質が良い」ということだけ切り離すと、顧客が理解するまでには、仕掛けや 説明が必要です。手に取ればわかるものかも知れませんが、手にとっていただけるま で、説得しなければなりません。 コミュニケーションがこれまで以上に重要になると申し上げたのはそういう理由で す。 一昔前にCIということが叫ばれました。これは一般顧客からみて企業を識別しやす くすることで、企業側はその存在を広く認知させることを目的とマーケティング手法 です。グラフィック・デザインが重要な役割を果たします。 費用のかかることですが、ますます競争が厳しくなる中で、会社の顔でもある社名を 含めグラフィックデザインの力で会社の個性を明確に打ち出すことが、他社と差別化 する重要なポイントとなります。会社のブランド化と言うこともできます。 次回からは、ステークホルダーや見込客の皆さんに会社や製品のすばらしさをわかっ ていただくために、デザインの視点からどうしたらよいのかをわたくしの先輩であり、 グラフィックデザイナーとしての経験豊かなニューズプラスの石川直人さんに語っ ていただきます。 【４】編集後記 ようやく創刊号発行にまでこぎつけました。ご支援いただいた皆様ありがとう ございました。皆様のご意見ご希望をお待ちしております。 今後編集後記には、連絡事項やさらにプライベートな活動のことなどを書いていこう と思っています。なにとぞよろしくお願いいたします。 本メルマガについてのご質問、ご感想、お問合せはこちらまで E-mail: harada_niihama@yahoo.co.jp TEL: 080-4349-7141 （電話に出られないこともありますのでその時はご容赦下さい。） ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 発行　　新浜翻訳経営研究所 　 文責　　原田　純 まぐまぐID　0001402050 〒272-0136　千葉県市川市新浜1-6-1 Tel/Fax：　047-399-7141 http://harada-niihama.la.coocan.jp/niihama_top.htm copyright(c)2012 All right Jun Harada　All rights reserved. 掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝